１９才の時習っていたバレエ教室の先生から、
牧麻美バレエ団にお使いを頼まれました。
どんな言付けなのか、誰に要件なのかは忘れました。
何かを届けに行ったと思います。
指示された場所は、バレエリハーサル中の舞台でした。
振付の先生は外国人？どこの国の先生かは分かりません。
習いたての私から見れば完璧に踊っていたと思ったダンサーに
通訳を交えて『そこは羽ばたく蝶の様に』と言いながら
見せてくれた腕はまるで蝶が羽ばたいたり、🌸に止まったように
それはそれは美しくしなやかに、激しく・狂おしく

それまで私が先生から受けていた指示はもっと高く・パッセは開いて
あたりまえですが、パについての注意でした。
その注意さえままならない初心者でした。

振付の先生はダンサーに向かって『そう心を開け、身体から心を解き放せ』
２０分位の見学でしたが、
あ～これがバレエなのだ。背筋が震えるのを感じました。

私がバレエを始めたのは１８才高校を卒業後です。
身体は硬く・脚は太く・おおきなお尻を
今思えば、なんて無謀な挑戦をしたのか

『心を解き放せ』あの２０分が今日までバレエを続けてきたのかな？